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外国人作業員向け熱中症対策英語・中国語・ベトナム語対応で職場に伝える方法

外国人作業員に熱中症対策を伝えている現場の様子

外国人作業員がいる職場では、熱中症対策を「伝わる形」で運用することが重要です。

建設現場・工場・倉庫・物流現場では、ベトナム人技能実習生や特定技能の外国人作業員、英語でコミュニケーションを取る作業員など、多国籍のメンバーが一緒に働くことが当たり前になってきました。一方で、熱中症対策が日本語だけで伝えられている現場も少なくありません。

この記事では、ベトナム語・英語・中国語に対応した熱中症対策を、職場で「伝わる形」で運用する方法を解説します。多言語掲示やピクトグラム、指差し体調確認カードの使い方、朝礼・KY活動での伝え方、休憩や水分補給のルール化、応急対応、備品準備まで、安全衛生担当者の方がそのまま社内共有できる内容にまとめました。

なお、本記事に掲載する翻訳はあくまで「例」です。実際の掲示物や教育資料に使う場合は、公式資料の活用やネイティブチェックをおすすめします。安全に関わる内容のため、正確な翻訳を用いることが大切です。

外国人作業員がいる職場で熱中症対策が重要な理由

外国人作業員は、日本の高温多湿な気候に慣れていない場合があり、また体調不良を言葉で正確に伝えにくいこともあります。日本語だけの対策では、リスクが見落とされやすくなります。

日本の暑さに慣れていない作業員もいる

出身国の気候によっては、日本の夏の高温多湿に体が慣れていない作業員もいます。来日して間もない時期や、暑熱順化(体を暑さに慣らすこと)が進んでいない段階では、特に熱中症のリスクが高まります。「暑い国の出身だから暑さに強いはず」という思い込みは禁物です。湿度や作業環境は国によって大きく異なります。

「大丈夫です」と言っていても本当に大丈夫とは限らない

日本語に不慣れな作業員は、細かい体調を言葉で説明できず、とりあえず「大丈夫です」と答えてしまうことがあります。また、「迷惑をかけたくない」「仕事を続けたい」という気持ちから、不調を我慢してしまうケースもあります。言葉の壁があるほど、周囲が異変に気づく仕組みが重要になります。

日本語だけの掲示・朝礼では伝わりきらないことがある

日本語だけで書かれた掲示物や、早口の朝礼では、外国人作業員に内容が正確に伝わらないことがあります。「聞いてはいたけれど、意味がわからなかった」という状態では、注意喚起の意味がありません。多言語化・視覚化・確認の3つをセットで考えることが大切です。

まず押さえたい、外国人作業員向け熱中症対策の基本

多言語で表示された熱中症対策の掲示物

多言語掲示やピクトグラムは、言葉が通じにくい現場でも危険を共有する助けになります。

外国人作業員向けの熱中症対策は、「多言語で伝える」「数値で判断する」「毎日繰り返す」「ルール化する」「言いやすくする」の5つが基本です。

多言語で注意喚起する

掲示物・教育資料・声かけを、作業員の母国語(ベトナム語・中国語・英語など)でも用意します。すべてを翻訳するのが難しい場合でも、「水を飲む」「休憩する」「無理をしない」といった重要なフレーズだけでも多言語化すると効果的です。ピクトグラム(絵記号)と組み合わせると、さらに伝わりやすくなります。

WBGT値を確認し、数値で判断する

WBGT(暑さ指数)は、気温・湿度・輻射熱を組み合わせた指標で、数値で表示されます。言葉が通じにくくても、数値なら全員が同じ基準で危険度を共有できます。WBGT28以上で厳重警戒、31以上で危険とされており、熱中症計を現場に設置して「今日は危険レベル」と一目でわかるようにしておくと有効です。

現場でWBGT計を確認し外国人作業員と共有する様子

朝礼・KY活動で毎日同じことを伝える

朝礼やKY活動(危険予知活動)で、熱中症対策を毎日繰り返し伝えます。外国人作業員には、ゆっくり・短く・具体的に話すことが大切です。同じフレーズを繰り返すことで、日本語に不慣れでも「このフレーズは熱中症の話だ」と認識できるようになります。

外国人作業員に向けた朝礼・安全教育の様子

休憩・水分補給をルール化する

「こまめに水分を取りましょう」という曖昧な表現ではなく、「30分に1回、全員で水分補給」「1時間に1回、休憩」のように、時間と回数でルール化します。個人の判断に任せると、言葉の壁や遠慮から休憩を取りそびれることがあります。全員一斉のルールにすることで、外国人作業員も迷わず行動できます。

体調不良を言いやすい環境をつくる

「具合が悪いときは、すぐに言っていい」という空気をつくることが大切です。指差し体調確認カードを使えば、言葉で説明できなくても体調を伝えられます。「我慢は評価されない」「申告はむしろ良いこと」というメッセージを、繰り返し伝えてください。

ベトナム語・英語・中国語で伝えたい熱中症対策フレーズ

以下の翻訳はあくまで「例」です。実際の掲示物や教育資料として使う場合は、公式資料の活用やネイティブチェックをおすすめします。安全に関わる内容のため、正確な翻訳を用いてください。

現場掲示で使いたい短い表現

日本語English中文Tiếng Việt
水を飲んでくださいPlease drink water请喝水Hãy uống nước
休憩してくださいPlease take a break请休息Hãy nghỉ ngơi
今日はとても暑いですIt is very hot today今天非常热Hôm nay rất nóng
無理をしないでくださいDo not push yourself too hard请不要勉强Đừng cố quá sức
塩分も取ってくださいPlease take salt too也请补充盐分Hãy bổ sung cả muối

体調確認で使いたい表現

日本語English中文Tiếng Việt
気分は悪くないですか?Do you feel sick?你感觉不舒服吗?Bạn có thấy khó chịu không?
頭が痛いですか?Do you have a headache?你头痛吗?Bạn có bị đau đầu không?
めまいがしますか?Do you feel dizzy?你头晕吗?Bạn có bị chóng mặt không?
吐き気がしますか?Do you feel nauseous?你想吐吗?Bạn có buồn nôn không?
我慢しないで教えてくださいPlease tell us, do not endure it请告诉我们,不要忍着Hãy nói cho chúng tôi biết, đừng cố chịu đựng

指差しカードを用意すると伝わりやすい

上記のようなフレーズを1枚のカードにまとめ、イラストやピクトグラムを添えて「指差し体調確認カード」を作っておくと便利です。作業員が自分の状態に近い項目を指で差すだけで、言葉が通じにくくても体調を共有できます。カードは休憩所や職長が常に携帯し、いつでも使える状態にしておきましょう。

外国人作業員に熱中症対策を伝えるときのポイント

伝え方の基本は、「やさしい日本語」「視覚で示す」「理解の確認」の3つです。

難しい日本語を使わない

「水分補給を励行してください」ではなく「水を飲んでください」のように、短く・簡単な言葉(やさしい日本語)を使います。専門用語や敬語を多用せず、主語と動詞をはっきりさせると伝わりやすくなります。

イラスト・写真・実物で伝える

言葉だけでなく、イラスト・写真・実物を使って伝えます。WBGT計の実物を見せる、応急セットの中身を一緒に確認する、休憩所の場所を実際に歩いて案内する——こうした視覚的・体験的な説明は、言語に関係なく伝わります。

「理解したか」を確認する

説明のあとに「わかりましたか?」と聞くと、多くの人は内容を理解していなくても「はい」と答えてしまいます。「水分補給は何分に1回ですか?」のように、具体的に質問して答えてもらうことで、本当に理解できているかを確認できます。

建設現場で必須の外国人作業員向け熱中症対策

熱中症対策衣類・空調ウェアを着用した作業員

建設現場では、ヘルメット・安全帯・長袖作業など、安全のための装備が体に熱をこもらせやすいという難しさがあります。安全性を保ちながら暑さ対策を両立させる工夫が必要です。

ヘルメット・安全帯・長袖作業で体に熱がこもりやすい

建設現場では安全のためにヘルメットや長袖作業着、安全帯を着用します。これらは身を守る大切な装備ですが、同時に体に熱がこもりやすくなります。「暑いから脱ぐ」は危険なので、装備は守ったうえで、別の方法で暑さ対策をする必要があります。

空調ウェアや冷感用品の使い方も説明する

空調ウェア(ファン付き作業着)や冷感インナー、冷却ベストなどを活用すると、装備を着たままでも体感温度を下げやすくなります。外国人作業員には、こうした用品の使い方・充電方法・お手入れ方法も、実物を見せながら説明しましょう。「支給したけれど使い方がわからず使っていない」を防ぐことが大切です。

安全性と暑さ対策を両立させる

暑さ対策のために安全装備を外すのは本末転倒です。空調ウェア・冷却用品・こまめな休憩・水分補給を組み合わせて、「安全装備は守りながら、暑さは別の方法で下げる」という考え方を現場全体で共有しましょう。

休憩所に置きたい、外国人作業員にも使いやすい熱中症対策用品

冷却用品や飲料が用意された現場の休憩所

休憩所は、「自由に使っていい」が一目で伝わる置き方にすることがポイントです。多言語掲示とセットで運用しましょう。

「自由に使っていい」が伝わる置き方にする

冷却用品や飲料を置いていても、「勝手に使っていいのかわからない」と遠慮してしまう外国人作業員もいます。「ご自由にどうぞ/Please use freely/请自由使用/Hãy dùng tự do」のような多言語の表示を添えると、誰でも気兼ねなく使えます。

飲料・冷却用品・塩分補給用品をまとめて置く

水・スポーツドリンク・経口補水液・塩タブレット・冷却タオルなどを、休憩所の一か所にまとめて置いておくと、休憩のたびに自然と手が伸びます。バラバラに置くより、「ここに来れば全部ある」状態にするのがコツです。

多言語掲示とセットで運用する

休憩所には、熱中症注意標識やWBGT計、多言語の声かけフレーズもあわせて掲示しておきましょう。休憩のたびに目に入ることで、注意喚起が自然と繰り返されます。

熱中症が疑われる外国人作業員がいたときの対応

外国人作業員の体調を確認する管理者

意識がない・受け答えがおかしい・自力で水分が取れない場合は、ためらわず救急要請(119番)をしてください。言葉が通じにくいときほど、早めの判断が重要です。

言葉が通じにくい場合ほど、早めに作業を止める

外国人作業員は症状を正確に伝えられないことがあるため、少しでも様子がおかしいと感じたら、早めに作業を止めて休ませる判断が大切です。「大丈夫です」という言葉だけで判断せず、顔色・動き・受け答えの様子も見て総合的に判断してください。

涼しい場所へ移動し、一人にしない

涼しい場所(日陰・空調の効いた室内・休憩所)へ移動し、衣服をゆるめ、首・脇の下・足の付け根を冷やします。意識がはっきりしていれば、水分・塩分を少しずつ補給します。そして、必ず誰かがそばに付き添い、一人にしないことが重要です。急に悪化することがあります。

応急セットは誰でもわかる場所に置く

いざというとき、応急セットの場所が誰にもわからなければ初動が遅れます。多言語・ピクトグラム付きの表示をして、外国人作業員を含む全員が「ここにある」とわかる場所に常備しましょう。

誰でもわかる場所に設置された熱中症応急セット

もしもの重症化に備える

万が一の重症化に備えて、緊急対応アイテムも準備しておくと安心です。あわせて、緊急連絡先・最寄りの医療機関・救急要請の手順を、多言語で掲示しておきましょう。

外国人作業員向け熱中症対策の現場チェックリスト

外国人作業員向け熱中症対策の備品とチェックリスト

掲示・教育・備品の3つの観点から、自社の現場で準備できているかをチェックしましょう。

掲示・表示チェック

  • 熱中症注意標識を、作業員が必ず見る場所に掲示している
  • 多言語(ベトナム語・中国語・英語など)の注意喚起を掲示している
  • WBGT計を設置し、暑さ指数が一目でわかるようにしている
  • 休憩所に「自由に使っていい」が伝わる多言語表示をしている
  • 応急セットの場所を多言語・ピクトグラムで表示している

朝礼・教育チェック

  • 朝礼・KY活動で毎日、熱中症対策を伝えている
  • やさしい日本語で、短く具体的に伝えている
  • 指差し体調確認カードを用意している
  • 「理解できたか」を具体的な質問で確認している
  • 体調不良を言いやすい空気づくりをしている

備品チェック

  • 空調ウェア・冷却用品を支給し、使い方を説明している
  • 休憩所に飲料・冷却用品・塩分補給用品をまとめて置いている
  • 熱中症応急セットを常備している
  • もしもの重症化に備えた緊急対応アイテムを準備している
  • 緊急連絡先・医療機関・救急要請の手順を多言語で掲示している

熱中症注意標識・熱中症計(WBGT計)

多国籍の現場でも、標識による「見える化」と熱中症計による「測れる化」は、言葉に頼らず危険を共有できる有効な手段です。

よくある質問

Q. ベトナム語の熱中症対策資料はありますか?

厚生労働省や各自治体、業界団体などが多言語の熱中症対策資料を公開しているケースがあります。本記事でもベトナム語・英語・中国語のフレーズ例を掲載していますが、実際の掲示物や教育資料に使う場合は、公式資料の活用やネイティブチェックをおすすめします。安全に関わる内容のため、正確な翻訳を用いることが大切です。

Q. 外国人作業員には日本語の掲示だけでは不十分ですか?

日本語だけの掲示では、注意喚起が正しく伝わらないことがあります。多言語掲示やピクトグラム(絵記号)、WBGT計のような数値表示を組み合わせることで、言葉が通じにくくても危険を共有しやすくなります。

Q. ベトナム人作業員に熱中症対策を伝えるときのポイントは?

難しい日本語を避け、短く簡単な表現を使うこと、イラストや実物で示すこと、そして「理解できたか」を確認することが大切です。指差し体調確認カードを使うと、言葉に頼らず体調を確認しやすくなります。

Q. 熱中症注意標識はどこに置くとよいですか?

現場の入口、休憩所、水分補給コーナーなど、作業員が必ず通る・目にする場所が効果的です。WBGT計とあわせて掲示すると、注意喚起と数値判断を同時に促せます。

Q. WBGT計は外国人作業員がいる現場でも役立ちますか?

役立ちます。WBGT(暑さ指数)は数値で表示されるため、言葉が通じにくい場合でも「今日は危険レベル」という共通認識を全員で持てます。多国籍の現場ほど、数値による見える化が有効です。

まとめ

外国人作業員がいる職場での熱中症対策は、「ベトナム語の資料があります」で終わらせず、実際に伝わる形で運用することが大切です。多言語掲示・ピクトグラム・WBGT計による見える化、やさしい日本語での朝礼、指差し体調確認カード、休憩・水分補給のルール化、そして言いやすい環境づくり——これらを組み合わせることで、言葉の壁があっても危険を共有しやすくなります。

そして、いざというときのために、休憩所の冷却用品や応急セット、緊急対応アイテムを「誰でもわかる場所」に備えておくことが、初動の早さにつながります。本記事の翻訳はあくまで例ですので、実際の運用では公式資料やネイティブチェックもあわせてご活用ください。

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外国人作業員がいる職場では、熱中症対策を「伝える」「見える化する」「すぐ使える備品を置く」ことが大切です。グリーンセレクトでは、熱中症注意標識、WBGT計、熱中症対策衣類、冷却用品、応急セットなど、現場で使える熱中症対策用品をまとめてご案内しています。職場の熱中症対策を見直したい方は、まずは必要な備品をチェックしてみてください。

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本ページに掲載する翻訳はあくまで「例」です。実際の掲示物・教育資料に使う場合は、公式資料の活用やネイティブチェックをおすすめします。本ページは一般的な情報提供を目的としており、法令対応については所轄労働基準監督署・社内安全衛生担当者にご確認ください。症状が重い場合や自力で水分補給できない場合は、ためらわず救急要請(119番)を行ってください。

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